一般内科では、風邪やアレルギーなどのお悩みの方が多い疾患から、「きつい」「だるい」といった病名が特定できていない身体の不調まで、内科全般の診療を行います。
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消化器内科では、食道から胃・十二指腸・大腸までの消化管と、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓に関する検査および治療を行っています。
糖尿病の治療は、生活、人生ととても密接したものだからこそ、「病院に通うと、厳しく制限され不自由な暮らしになる」そんな思い込みを吹き飛ばす診療を目指しています。
*糖尿病専門医 松田 優樹 副院長の診療をご希望の方は火・水・金曜日(~17:00)または第1土曜日にご来院下さい。(院長診察をご希望の場合にはどの診療日でも診察可能です)受診前にあらかじめお電話を頂けるとスムーズです。
ピロリ菌は、胃の粘膜に生息しているらせん形をした細菌です。胃には強い酸(胃酸)があるため、昔から細菌はいないと考えられていましたが、その発見以来、さまざまな研究から、ピロリ菌が胃炎や胃潰瘍などの胃の病気に深く関っていることが明らかにされてきました。
子供の頃に感染し、一度感染すると多くの場合、除菌しない限り胃の中に棲みつづけます。ピロリ菌に感染すると、炎症が続きますが、この時点では、症状のない人がほとんどです。
胃の不快感がくりかえすとき、慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの病気が疑われます。胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の患者さんで特に再発をくり返すときは、ピロリ菌に感染していることが多く、慢性胃炎の発症の原因や、潰瘍の再発に関係していることが、わかっています。
ピロリ菌に感染すると、ピロリ菌がつくりだす酵素ウレアーゼと胃の中の尿素が反応して発生するアンモニアなどによって直接胃の粘膜が傷つけられたり、ピロリ菌から胃を守ろうとするための生体防御反応である免疫反応により胃の粘膜に炎症が起こります。ピロリ菌に感染している状態が長く続くことで、さまざまな病気を引き起こします。
ピロリ菌は、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃癌の最大の原因です。50歳以上の60%以上がピロリ菌を持っています。ピロリ感染胃炎と胃癌の関連性が証明され1)2)、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の患者さんのみならず、2013年からヘリコバクター・ピロリ感染胃炎に対して除菌治療が保険適応となりました。ただ、保険診療でのピロリ菌の検査・治療には、内視鏡検査によって胃炎が証明されることが必要と明記されています。
ピロリ菌の除菌治療は、1週間の内服(胃薬+抗菌薬)で約90%の除菌率です。除菌率は高いのですが、大事なのは除菌判定です。10%前後に除菌不成功の方がおり、ピロリ菌が除菌されなければ、潰瘍・胃癌のリスクを持ち続けたままです。除菌判定には除菌治療を行った後、4-8週間程度あけて息を吹く検査(尿素呼気試験)を行います。
[1]Uemura N. et al.:N. Engl. J. Med.,345(11),784-789,2001
[2]Fukase K. et al.: Lancet. 2008 ; 372(9636)
「(元々)ピロリ菌ない胃に、胃癌なし」と言われるほど、胃癌とピロリ菌は密接な関係にあります。ピロリ菌が元々いない方にも、胃癌が発生したりはするのですが、ピロリ菌の保菌率の多さが日本人の胃癌患者の多さと関係しています。
胃癌は、早期発見すれば内視鏡的治療・外科手術により、ほぼ根治が望める疾患です。ピロリ菌を除菌することで胃癌のリスクは確実に減少します3)。
ただし、胃癌が発症しなくなるわけではないので、定期的な上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)を受けることは必要です。
[3]Fukase K, et al: Lancet 372:392-397, 2008
この20年で大腸がんによる死亡数は1.5倍に拡大していて、生活習慣の欧米化(高脂肪・低繊維食)が関与していると考えられています。罹患率としては、男性はおよそ11人に1人、女性はおよそ14人に1人が、一生のうちに大腸癌と診断されています。その大腸癌の前癌病変として、大腸ポリープ(腺腫)が知られており、ほとんどの場合は、無症状です。大腸腺腫は早期発見すれば、多くは内視鏡的切除術できますので、40歳以上になれば、大腸内視鏡検査を一度受けてみてください。
大腸癌の危険因子として、①年齢、②家族歴、③高カロリー摂取および肥満、④胆嚢摘出後、⑤大量のアルコール摂取、⑥喫煙が指摘されています。そのため、大腸内視鏡検査をおすすめする方は、便潜血検査で陽性の方、以前に大腸ポリープがあった方、家族が大腸癌になった方、便に血が混ざる・お腹が張る・便秘・下痢といった症状がある方です。
肝炎は、肝臓が炎症を起こし、それによって細胞が壊れてしまう病気です。肝臓の細胞は壊され続けると、その部分が硬くなり、肝臓の働きが徐々に悪くなります。しかし肝臓は、症状があらわれづらいため、“沈黙の臓器”といわれています。そして肝臓の炎症が6ヵ月以上続いた状態が「慢性肝炎」です。「慢性肝炎」になり、炎症がさらに長期化すると、肝硬変、肝癌になりやすくなります。
慢性肝炎の原因には、ウイルスの感染、薬の服用、アルコールの過剰摂取、肥満など、さまざまなものがありますが、その90%は、肝炎ウイルスの感染によるものです。日本では慢性肝炎のうち、B型肝炎ウイルスの感染によるB型慢性肝炎が15~20%、C型肝炎ウイルスの感染によるC型慢性肝炎が約70%を占めています[1]。日本にはB型肝炎ウイルスに感染している方は130万~150万人[2]、C型肝炎ウイルスに感染している方は150万~200万人と推定されています[3]。
以下に当てはまる方は、一度、検査を受けて、B型またはC型肝炎ウイルスに感染していないかを考えてみてください。
輸血を受けたことがある
過去に肝機能検査で異常を指摘されているが、その後B型またはC型肝炎の検査を行っていない
過去にB型またはC型肝炎ウイルス検査を受けたことがない
B型またはC型慢性肝炎であること、もしくはB型またはC型肝炎ウイルスに感染しているとわかったら、症状はなくても定期的に検査を受けることが重要です。
症状が特になくても、定期的(2~3ヵ月ごと)に肝臓の検査を受け、肝臓の働きが低下していないかどうか確認しましょう。治療の進歩により、B型慢性肝炎ではB型肝炎ウイルスの増殖を長期間抑えることができる割合が高まり、そしてC型慢性肝炎では、直接作用型抗ウイルス薬(DAA)などによりC型肝炎ウイルスが排除され、治療終了後もC型肝炎ウイルスが検出されない状態が持続する(ウイルス学的著効:SVR)割合が高まりました。
[1]日本肝臓学会 企画広報委員会 編: 肝臓病の理解のために 1 慢性肝炎, 肝硬変, 3, 2015:
[2]日本肝臓学会 編: 慢性肝炎・肝硬変の診療ガイド2016, 2, 文光堂, 2016
[3]日本肝臓学会 編: 慢性肝炎・肝硬変の診療ガイド2016, 25, 文光堂, 2016
虚血性心疾患、脳卒中、肺炎などの感染症、がん、認知症、肝機能障害、腎機能障害、神経障害、眼疾患、排尿障害、閉塞性動脈硬化症、足壊疽 ほか
体重が増えた
肥満をきっかけにインスリン抵抗性と言って、血糖値を下げる能力が低下し、糖尿病を発症することがあります。
血縁家族に糖尿病の方がいる
2型糖尿病や、妊娠糖尿病は糖尿病の家族歴があると発症しやすくなります。
目が見えにくくなった
糖尿病の3大合併症に網膜症があり、目の見えにくさで糖尿病の発症に気付かれる方がいます。その他にも、急激な血糖変化で一時的な眼の見えにくさを起こすことがあります。
疲れやすい
エネルギー不足と、体重減少により疲れを感じやすくなります。
尿の量が多くなる(多尿)
多尿のため脱水状態となり、のどが渇き、水分をたくさん飲みたくなります。
のどが渇いて、水分をたくさん飲む(口渇、多飲)
糖は尿に出るときに、同時に水分も一緒に出すために尿の量が多くなります。
体重が減る
糖が尿に出るために、体のたん白質や脂肪を利用してエネルギー源とするためです。何もしないのに体重が著しく減る場合には重篤な糖尿病の可能性があり早めの受診を勧めます。
手足の先にしびれや痛みを感じる
糖尿病の3大合併症に神経障害があります。両足左右対称なしびれは糖尿病生神経障害の可能性が考えられます。
動脈硬化が進んでいると言われた
糖尿病は、心筋梗塞や脳卒中、足の動脈閉塞、けい動脈の閉塞など動脈硬化症を進行させます。その他、認知症やがんなども増加させることが知られています。
甘いものを良く食べる
痩せていたり、食事は少ない方も、おやつの量が多くて血糖値が上昇している方がいます。痩せているため糖尿病は関係がないと思っていて、発見されていない方が多くいらっしゃいます。
糖尿病とは、インスリンというホルモンの働きが十分でないため、血糖値が高くなってしまう状態のことです。基本的に初期には、はっきりした自覚症状が出ません。放置すると全身にさまざまな影響が出てきます。
糖尿病は、その原因により4つのタイプに分けられます。
インスリンを作る膵臓の細胞が何らかの原因でこわされることで、インスリンが作られなくなり、糖尿病になります。赤ちゃんから高齢者まで様々な年齢で起こります。2型糖尿病と思われていたけど、実は1型糖尿病だったという「緩徐進行型1型糖尿病」といったものもあります。
この疾患を持つ方は多くないため、2型糖尿病と同様の治療を行われてしまうことがあります。当院では1型糖尿病の治療に積極的に取り組んでいます。インスリンポンプによる治療や、CGM(持続皮下血糖モニタリング)なども可能です。ぜひご相談ください。
日本の糖尿病患者さんの約90%が2型糖尿病とされています1)。
インスリンの分泌が少なくなったり、働きが悪くなるために起こります。おもに中高年以降にみられますが、若者や、小児でも増えてきています。日本人は体質的にインスリン分泌が弱い人が多いといわれていて、やせている人でもおこります。最近は、隠れ糖 尿病といわれる「血糖スパイク」にも注目されています。
これらの耐糖能異常を放置することで、動脈硬化症がすすみ大きな合併症のリスクがあがることが知られています。上記のチェックリストに該当する方や、高血糖を指摘されたまま放置している方、心配がある方は、一度、ご相談ください。
1) 日本糖尿病学会 編・著:糖尿病治療の手びき 改訂第56版, p.16, 南江堂, 2014
遺伝子の異常によるもの、ほかの病気や薬剤に伴って起こるものがあります。
妊娠中に初めて発見または発症した糖尿病に至っていない糖代謝異常のことをいいます。妊娠中はわずかな高血糖でも胎児に影響を与えるため、糖尿病ではなくても「妊娠糖尿病」と呼びます。
妊娠中に胎盤が作るホルモンが、インスリンの働きを抑える作用もあるため、十分なインスリンが作られない場合に血糖が上昇します。肥満、高齢妊娠、家族に2型糖尿病患者がいる、過去の妊娠で高血糖を指摘された場合に起こりやすいとされています。現在、妊婦の12%以上が妊娠糖尿病と言われているとても頻度の高い疾患です。
赤ちゃんがお腹にいるということだけで不安や心配も多いところ、妊娠糖尿病と診断されたことでとても不安を感じることと思います。これまでの診療でもとてもたくさんのそういった方と出会ってきました。それでもこれまでたくさんのお母さんがそんな不安を持ちながら、食事療法や、中にはインスリン治療を受けながら、元気な赤ちゃんを産んでいるのでどうか心配しすぎることなく、そして軽んじることなく、心穏やかに淡々と向き合ってください。
また妊娠糖尿病になったことがある方は、その後、糖尿病になるリスクが高いです。一度でも診断された方は、そのまま放置せずに定期的にチェックを受けることが大切です。お気軽にご相談ください。
生活習慣病とは、その名の通り、生活習慣が原因で発症する疾患のことです。偏った食事、運動不足、喫煙、過度の飲酒、過度のストレスなど、好ましくない習慣や環境が積み重なると発症のリスクが高くなります。
生活習慣病には、高血圧、脂質異常症、糖尿病などがありますが、これらは自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行し、脳や心臓、血管などにダメージを与えていきます。その結果、ある日突然、狭心症や心筋梗塞、脳卒中など、命に関わる恐ろしい疾患を引き起こすことがあります。そのため、生活習慣病は“サイレントキラー”と呼ばれています。
いうまでもなく、心筋梗塞などが起こってからでは手遅れです。高血圧、脂質異常症などと診断されたら、たとえ症状がなくても、食事や運動など生活習慣を見直し、治療に前向きに取り組むことで、これらの恐ろしい疾患の予防に努めることが重要です。
過剰に体脂肪が蓄積した状態をいい、筋肥大により体重が多いものとは区別されます。 発展途上国には少なく、欧米では40歳代の3~4割を占めると言われています。 日本でも1970年代以降増加していて、原因としては摂取エネルギーの過剰と運動不足(エネルギー消費量の不足)があげられます。 肥満の害には死亡率が高いこと、糖尿病、高血圧など生活習慣病の起こる率が高いこ と等があげられます。一定以上の肥満は、肥満症として医学的治療の対象となります。
一般に年齢とともに血圧は上昇しますが、降圧剤や食事の摂り方によって血圧を下げたり、予防することは可能です。その他、誘発する要因としてはストレス、睡眠不足、過労、その他、精神的要因も左右されることもあります。 高血圧の多くの疾患の原因となることが多く、心臓に負担がかかり、心臓が肥大する傾向があります。
悪性になると視力の消失、心不全、腎不全を誘発する他、冠動脈 疾患(心筋梗塞、狭心症等)や 脳卒中(脳梗塞・脳血栓・脳内出血等)の原因になります。改善方法としては、減量(体脂肪)、塩分、アルコールの制限、定期的に運動習慣をつけることが必要です。
血液中の脂質の値が正常範囲より高い状態や、HDLコレステロール値が正常より低い状態を高脂血症といいます。脂質としてトリグリセライド、コレステロール、リン 脂質、遊離脂肪酸などがあり、これらの高値が持続すれば動脈硬化症などの原因となります。
脂質異常症は血液中の中性脂肪(トリグリセライド)や、LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)が基準より高い、またはHDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)が基準より低い状態のことをいいます。以前は高脂血症と呼ばれていました。
「高コレステロール血症」とは、LDLコレステロールが140mg/dL以上の状態です。
「高脂血症」とは、「高コレステロール血症」もしくはトリグリセライドが150mg/dL以上(高トリグリセライド血症)のいずれか、または両方である状態です。
下記の健康診断のコースにご要望に応じてオプションを組み合わせてご選択ください。
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・ シンプル Aコース 3,300円
結果説明は当日です。
・ 一般健診 Bコース 8,800円
結果説明は1週間後以降です。
当日結果説明の場合は+3000円。
・ 半日ドック 35,000円
結果説明は1週間後以降です。
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