2次性肥満(内分泌疾患など他疾患で起こる肥満)がないかを含め、一人一人の肥満の原因を分析し解決法を導きます。
内分泌代謝科専門医の医師と、栄養や食事の専門家である「管理栄養士」という国家資格を持ったスタッフが一人一人に合った治療を提案します。
肥満症は見た目や動きにくさ、メンタルの問題だけでなく、そういった医学的な理由から治療が必要と考えられています。
目標を達成するまでには2〜6週間のペースを目安に受診を継続することが継続しやすいと考えていますが、個々人のペースに合わせた通院が可能です。
健康保険の適応治療を行います。個々人の基礎疾患に合わせた治療を行うため一律には言えませんが生活習慣病を患われた際の通常の内科受診と同程度と考えます。
大きな病気を引き起こす前に、その種になる疾患を治し、長く元気に過ごして頂きたいと考えています。
これまで肥満専門外来を行ってきた際に、極端なダイエットを行い一時的には成功をしたけれどそれ以上のリバウンドした患者様が多いことに気づかされました。
「体重が落ちたとしても本当にこれが健康につながるか心配」「この先ずっと続けていけない気がする」もしそんな不安を感じるダイエットをされている方は是非一度相談してください。
脂質異常症とは、悪玉コレステロールや中性脂肪が必要以上に増えすぎるか、善玉コレステロールが減りすぎた状態をいいます。
現在日本で治療を受けている人は2014年の厚生労働省の患者調査で約206万人でしたが、脂質異常症であっても治療を受けていない人もとても多いことと、年々増えていることもあって、実際に今この病気を持っている人は、これよりずっと多くいると考えられています。
脂質異常症の原因は、肥満、暴飲暴食、運動不足、喫煙、アルコール、内臓脂肪蓄積などのほか、家族性のいわゆる体質の問題もあることがわかっています。
そして、あまり知られていませんが、高血圧症の場合と同じく、内分泌疾患(ホルモン異常)や薬物性などの二次性の脂質異常症もあります。
・高LDLコレステロール血症
140mg/dL以上
・境界域高LDLコレステロー ル血症
120~139mg/dL
・高トリグリセライド(中性 脂肪)血症
150mg/dL以上
・低HDLコレステロール血症
40mg/dL以上
目標値は他の疾患の有無や種類で変わってきます。
脂質異常症も、高血圧症と同様で、放置すると、動脈硬化性疾患を引き起こします。脳梗塞、脳出血、心筋梗塞、腎不全、その他にも血管は全身に巡っているため様々な病気の元になります。中性脂肪が異常に高い場合には、急性膵炎や脂肪肝、糖尿病の悪化などのリスクにもなります。
脂質異常症の治療は、お薬での治療になります。脂質異常症のお薬も様々な種類があり、人によっては副作用が出やすいものもあったり、効果も違いますので、病態にあわせた治療が必要です。(「二次性」の場合は原因の病気の治療です。)